朝6時、曇り空の霧に煙る山里です。


 どんよりとした空の下、霧にかすむ部落の中をミシェールとウォーキングして、ボクの今日は始まった。
 TVに「ぴあのピア」という番組があるのを今日初めて知った。何人かのピアニストがフランス音楽を演奏していた。フォーレドビュッシーラヴェル・サティなど、フランス車にはフランス文化が色濃く反映しているように、鼻先をそっと通り過ぎる明るい南プロヴァンスの風のような、軽やかで爽やかなブーケの香りのような、フランス音楽に気分も上々。
 友人の中に「フランス音楽と言やぁ、俺はフォーレだな」と言うのがいるが、ボクはフランス音楽なら、先ずはドビュッシー
 夕飯の支度には少し間のある午後4時、「ドビュッシー:フルートとヴィオラとハープのためのソナタ第2番」のレコードを取り出した。
 近代フランス音楽には欠かせないフルートとハープに、ヴィオラが加わった珍しい取り合わせで、ドビュッシー独特の響きが溢れ、つい聞き惚れてしまう小さな佳品である。