2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「メイサートン:82歳の日記」から(2)

昨晩、遅くなって帰って来たが、イルミネーションが輝いていて、誰もいないはずの我が家に誰か居るみたい。 メイサートンは82歳の夏、日記にこう書いている。 「私は今、ほんとうの老齢期に踏み込みつつあって、その移りゆく困難なときに、この日記を書き…

「メイサートン:82歳の日記」から(1)

11月最後の日曜日、朝から時雨れて寒い。来週には時雨が霙に変わるだろうな。 昨日、ミシェールとする散歩の途中、近くの神社の銀杏が見事に黄葉しているので写真を撮った。パソコンに取り込んでアップ・ロードしてみると、僅かながら抜けるような初冬の空…

スノーマンが独り居るリビングを仄々とさせる。

スノーマンのイルミネーションが、独り居るリビングルームを仄々とさせてくれる。 何となくメルヘンチックな気分になって、朝から「ストラヴィンスキー:ぺトルーシュカ」を聴いている。 そして突然、学生の頃に読んだ岸田国士さんの戯曲「チロルの秋」を思…

「死者に捧げる供え物」。

我が家の東に見える800m程の山は、紅葉の真っ盛り。 ヘッセのエッセイ集『人は成熟するほど若くなる』(草思社)の中で見つけた一節。 「死者に捧げる供え物は、私たちの追憶によって、この上もなく正確な記憶によって、愛する人を私たちの心の中によみ…

ボクはムスリムだが、火葬でいいと思っている。

昨日、不意に二組の夫妻が来宅された。犬好きな方でミシェールは大喜び。膝の上に乗って、なかなか降りようとしなかった。ミシェールは明けて今朝デッキの日溜まりの上で、昨日の来客のことを思い起こしているのでしょうか。 「イスラームは火葬だそうですね…

「桜切るバカ、梅切らぬバカ」と言われて。

世事に「桜切るバカ、梅切らぬバカ」と言うが、手足を伸ばしている庭木を剪定するなんてボクには出来ないので、庭の梅は伸び放題。それでも春はたわわに実がなり、秋には紅葉する。蕾や香りを愛でる歌があっても、梅の紅葉を惜しむ声が聞こえないのは残念な…

「私から年齢を奪わないで下さい。働いて、漸く手に入れたのですから」。

我が家の真正面100m足らずの山裾を彩る紅葉たち。 メイ・サートンの『独り居の日記』から。 50才をとっくに超えた隣人が、新聞記事に出る自分の年齢を39歳と書かせた、と言う内緒話を聞いたメイ・サートンは驚いて、 「私は58才であることに誇りを…

ボクはイスラームに改宗したが、妻はカソリック信者で召天した。

イスラームの我が家に、十字架とマリア像の祭壇がある。妻はカソリック信者で亡くなり、カソリック教会の地下に安置されている。ムスリムに改宗したので、今年の「死者の日」の追悼ミサには、子供たちだけが参列した。 祭壇に花を手向けるが、今時分の切花は…

一陣の突風が銀杏の黄葉を散らし「、、、、ここかしこ飛び散ろう落葉かな」。

突風に庭の銀杏がパラパラと音を立てて葉を落とし、そこいら一面を黄色に染めた。 エントランスに降り積もった落葉をサクサクと踏みしめて、誰が我が家を訪ねてくれるだろう。

わが食卓に彩を添えるものたち。

食事時の寂しく侘しい食卓に、彩を添えてくれる花と備前焼とコーヒーセット。 3食と5回のコーヒー・ブレイクをする食卓を、賑わし彩を添えてくれる物たちに感謝。 昨日、スノー・タイヤに履き替えた。日記によれば去年は12月17日に初雪だが、月末には…

周りも庭も紅葉真っ盛り、「秋の日の ヴィオロンの溜息の、身に沁みて、、、」

今朝5時の室内温度は9℃。エアコンのSWを入れてミシェールとウォーキングに出かけた。 40分程で帰宅したが、温度は12度になっていて3度も上昇すると結構暖かく感じる。今週中にはスノータイヤに履き替えなきゃなるまいな。 温度設定を19℃にしてある…

灯火を親しみ、じっくりと室内楽に耳を澄ます佳き季節です。

間もなく銀杏は黄葉を地に落とし、庭を黄色に染めてくれるでしょう。 ここ最近になって、就寝前に好きな弦楽四重奏曲を聴くことにしている。 「音楽は音を耳で聞くもの」と思って来たので、レコードのライナーノートやCDのパンフなどに目を通したことがない…

凛々たる初冬の気配の中で、庭が楓の紅葉に染められている。

我が庭の楓が紅葉し始めた。葉の密集したところには少し青葉が残っているが、この数日の寒さに色付いて、淋しかった庭が紅に染まっている。 何故、楓をモミジ(紅葉)と呼ぶのでしょう。紅葉するものを総称してモミジと言い、モミジという植物は存在しない筈…

グリーグとは思えない、雄渾にしてゴージャスなP協奏曲を聴いた。

「北欧の音楽でも聴きましょうか」と、抽斗式のCDケースから目を瞑って取り出したら、 『グリーグ:ピアノ協奏曲』。 久しぶりに聴いたが、「これグリーグか」と思うほど絢爛豪華な音響に包まれて、ゴージャスな気分になった。聴く度に新鮮な感動を覚えるも…

山里の イルミ輝き 暮れなずむ。

今日は金曜日、モスクでバングラデッシュの昼食をいただいた。東南アジアやアフリカからドクターの学位を取得するため留学している中に、イスラム教徒が3,40人はいるのだろうか、いつも狭いモスクは若い留学生で一杯になる。彼らのたどたどしい日本語と…

ミシェールに掛かる経費は、年間で90,000円に達しない。

漸く雨が上がって太陽が顔を覗かせた。これから「お買物」に行くミシェールが、コペンに乗ろうとしている。 ミシェールにどの位のコストが掛かっているか計算をしてみた。 ドッグ・フードが1日当り400gで150円、年間で55,000円。オヤツが月に1,000円で年間…

ミシェールは体高78cm・体重50kgの巨漢ですが、ドッグフードは400gだけ。

ボルゾイは「夏に弱い」と言われるが、うちのミシェールに限って言えば、「ボルゾイはロシヤ原産の長毛だから、日本の夏には弱い筈」と言う、単なる思い込みじゃないかな。 人間だって気分のよくない日もあれば、食慾のない日もある。犬が少しでも食べないと…

少し早いかなと思いながら。デッキにイルミネーションを取り付けた。

年の暮れには未だ間があるが、イルミネーションの飾り付けをした。 最初の頃は訝しげに見上げていたミシェールも、今頃は一瞥して知らん顔をしている。 昨晩、たまたまブログでボルゾイの記事を検索していたら、「夏のあいだ食欲が減退して、なかなか食べて…

インターネットで購入し工事も依頼したが、その工事人は隠密で仕事をするのか?

インターネットでエアコンを購入して、取り付け工事を合わせて依頼し、昨日、写真のように2階吹き抜けのリビング・ルームに、床置型のエアコンが鎮座した。 近隣の電気屋と比較して、どのくらい安く出来たか分からないが、かなり割安で設置出来たと思ってい…

お笑いタレントと韓国ドラマと、薬と健康食品のコマーシャルに、うんざりしませんか?

ボクは日に10時間以上は、この机の前にいる。 我が家にはTV受像機がない。殆どTVを観ないので、パソコンにTVチューナーを組み込んで、スポーツ中継か好きな洋画だけを、この机の前で観る。 だからTV番組表の必要はなく、ニュースはパソコンのオンライン・…

ケニヤのコーヒーを淹れて、ボサノバを聴いてます。

ワゴンに乗せたコーヒー・セットをBOX席まで引っ張って来て、手回しのコーヒー・ミルでケニヤ・コーヒーをガリガリ挽いて、ボサノバを聴く『文化の日』の朝です。 ボサノバは久し振りのこと。モダンジャズを聴くボクは、ボサノバには何の抵抗感もない。演歌…

貧しくとも、ボクの思い出が一杯の『音楽ライブラリー』です。

貧弱なミュージック・ライブラリーだが、これらのレコードやCDには、何時・何処で買ったかまで憶えていて、ボクの思い出が一杯に詰まっている。 1ヵ月ほど前、本箱の一部を占拠していたレコードとを収容するレコード棚と、新しいCD・ケースが我が家に届いた…

ミルシュテインが弾きヨッフムが棒を振る、『ブラームス:V協奏曲』です。

今日は朝から雨。小降りになった間を見計らってミシェールとウォーキング。 朝の儀式が終わり、「今朝は何にしましょう」と取り出したのが、これ。 懐かしいナタン・ミルシュテインがヴァイオリンを弾き、オイゲン・ヨッフムの指揮でウィン・フィルが演奏す…