2010-01-01から1年間の記事一覧

ダリを「パーフォーマンス・アーチスト」と揶揄するか!?

積雪は50cmに達し、止む気配もない。デッキは雪に埋もれている。 生前のサルバドール・ダリの奇行・奇癖・変幻自在の生きザマから、この稀有な20世紀最大の芸術家を「パーフォーマンス・アーチスト」と思ってきた。 「幼い鰯たちが両親に連れられて初…

積雪は25cmを超え、ロシア原産のミシェールも寒いか丸くなっている。

勾配の急な屋根から積もった雪がズリ落ちる音に、ミシェールは怖がってボクに体を摺り寄せてくる。近くに変電所があるせいか、雷が発生すると凄い雷鳴と地響きで、ミシェールはこれも怖い。夜中に稲妻と雷鳴が轟くと、ボクの寝室のドアの前で「中に入れてく…

鍵盤を打つ人もなく、音も立てず家具になってしまったピアノ。

教会でオルガンを演奏していた女性が、時々我が家にやってきてピアノを弾いたが、遠い地に嫁いで行って、最近は弾く人もないピアノは、沈黙する家具のように凍り付いてしまった。 今日は12月23日。もう10日もしないうちに新しい年が来て、1月生まれの…

シャガールをはじめ、サーカスは多くの画家のインスピレーションを刺激した。

サーカスを画題にした画家は多い。シャガール、ロートレック、ピカソ、レジェやルオーなど、サーカスの持つ演劇性や緊張感、とりわけきらびやかな色彩に魅了されたのだろう。 写真はルオーの「ピエロ」。 華やいで、どことなく哀調あふれるサーカスに惹かれ…

シャガールを見ながらサティを聴いている。外には雪が舞っている。

シャガールの画集を広げステンドグラスの絵を見ていると、サティが聴きたくなった。夢と覚醒が交錯する戯れの、それでいて何故か深い世界に引きずり込む、アントルモンが弾くピアノ曲を聴く。 外は粉雪が舞い、人間が織りなす芸術の世界と、峻烈な自然との境…

デッキの上に15cm程の積雪。ミシェールの喜ぶこと。

日本海側に寒気来襲の予報どおり、朝方からの降雪で10〜15cmの積雪。雪の大好きなミシェールは大喜び、弾むようにして雪道を歩く。いまだに初氷を見ないが、本当に寒くなった。 日記を見ると、去年も12月15日から雪の日が続いて、20日には積雪1…

朝からの雨は霙になって、とうとう雪になった。

雪が降り出し辺りが暗くなって、部屋のツリーが輝いている。 雪が小降りになったらミシェールを連れ出して排便させてやらなければと、空模様ばかり気にしているが雪は一向に止みそうにない。 これからは連日こんな天気が続き、僅かな晴れ間を待って「さぁ、…

メシアンとシャガールとマルローと。

時雨が止んで、室内14℃もあって暖かくエアコンを切った。 昨日、大野の図書館で「シャガールの画集」を借りた。 シャガールの限りなく広がる自由さと、色彩の見事さに魅せられて、フランスにいた頃はパリーのオペラ座の天井絵を何度か見に行った。我がリビ…

「山茶花を 雀のこぼす 日和かな」(子規)

庭の山茶花が一輪の花をつけている。この寒空に健気なもの。元気を貰う。 ホイットマンは老人に敬意を払い尊敬する。年をふる毎に知力・体力が衰えるのは自然の条理というものだが、ボクには更に悲しいことに、寛容さが抜け落ちていくようである。 兎に角、…

年ふりて、ボクはだんだん小さくなっていく。

大きな額縁に入っているタペストリー。此処に来て17年、何度も部屋の模様替えをするが、この大きな額縁だけはボクの間尺に合わず、移動させたことは一度もない。 寒くなると言う予報の割には、日が差して朝6時の室内は9℃。夜半の雨上がりの道をミシェー…

山茶花に花がついたと思ったら初雪が来た。本格的な冬の到来。

大野市の観光スポットの一つ、市営の物産店「平成・大野屋」。何ともレトロな造りでいい。 昨日、庭の5本ある山茶花のうちの1本が花をつけているのを見つけたが、朝から寒いと思っていたら初雪となった。日記を見ると去年の初雪は12月の17日。午後1時…

「10年後の自分へのメッセージ」(final)

亀山城の麓に復元された時鐘。上には半鐘がある。 「寄る年波には勝てない」。悔しいけど半分は当っているな。身体能力・記憶力・判断力が低下し、それにボクに顕著ではないかと思う「社会性の欠落」が、年々目立つようになった。兎に角、独りでいることが良…

「10年後の自分へのメッセージ」(1)

亀山の麓にある駐車場から見る、「時鐘」と「無料休憩所」と山頂に佇む「天守閣」。師走になって5日が経つと言うのに、信じられない温暖な日が続き、昨日は大野の街中を散策してあちこち写真を撮った。 「10年後の自分へのメッセージ」を書いてみたらどう…

"Pacific Music Festival Orchestra" をご存知ですか。

亀山城から見える大野市内です。小京都と言われる味わいのある町並みを、これから少しずつ紹介しましょう。 先日、FMでPacific Music Festival Orchestra(PMFO)と言うオーケストラを聴き、素晴らしい演奏だったので、このオーケストラをご存知の方がいらっし…

師走とは思えない晴れて暖かな日が続き、ミシェールと亀山城に登る。

昨日に続きインデアン・サマー。11時過ぎ、ミシェールと亀山城に登って来た。 ミシェールは天守閣に見惚れてか、こちらにお尻を向けて「失礼をば」致しております。 天守閣から大野盆地を見下ろすとこんな具合。遥か彼方に見える雪を被った山々は、白山連…

「師走の入り」はインデアン・サマーで、ミシェールはシャンプーして輝いている。

朝から雲一点も見えない、晴れ渡ったインデアン・サマー。このチャンスを逃すまじと、10時半からシャンプーを始め、師走とは思えないくらい暖かなデッキの上で、ブラッシングが終わると12時半である。ボクにとってはかなりのハードワークだが、光り輝く…

「メイサートン:82歳の日記」から(2)

昨晩、遅くなって帰って来たが、イルミネーションが輝いていて、誰もいないはずの我が家に誰か居るみたい。 メイサートンは82歳の夏、日記にこう書いている。 「私は今、ほんとうの老齢期に踏み込みつつあって、その移りゆく困難なときに、この日記を書き…

「メイサートン:82歳の日記」から(1)

11月最後の日曜日、朝から時雨れて寒い。来週には時雨が霙に変わるだろうな。 昨日、ミシェールとする散歩の途中、近くの神社の銀杏が見事に黄葉しているので写真を撮った。パソコンに取り込んでアップ・ロードしてみると、僅かながら抜けるような初冬の空…

スノーマンが独り居るリビングを仄々とさせる。

スノーマンのイルミネーションが、独り居るリビングルームを仄々とさせてくれる。 何となくメルヘンチックな気分になって、朝から「ストラヴィンスキー:ぺトルーシュカ」を聴いている。 そして突然、学生の頃に読んだ岸田国士さんの戯曲「チロルの秋」を思…

「死者に捧げる供え物」。

我が家の東に見える800m程の山は、紅葉の真っ盛り。 ヘッセのエッセイ集『人は成熟するほど若くなる』(草思社)の中で見つけた一節。 「死者に捧げる供え物は、私たちの追憶によって、この上もなく正確な記憶によって、愛する人を私たちの心の中によみ…

ボクはムスリムだが、火葬でいいと思っている。

昨日、不意に二組の夫妻が来宅された。犬好きな方でミシェールは大喜び。膝の上に乗って、なかなか降りようとしなかった。ミシェールは明けて今朝デッキの日溜まりの上で、昨日の来客のことを思い起こしているのでしょうか。 「イスラームは火葬だそうですね…

「桜切るバカ、梅切らぬバカ」と言われて。

世事に「桜切るバカ、梅切らぬバカ」と言うが、手足を伸ばしている庭木を剪定するなんてボクには出来ないので、庭の梅は伸び放題。それでも春はたわわに実がなり、秋には紅葉する。蕾や香りを愛でる歌があっても、梅の紅葉を惜しむ声が聞こえないのは残念な…

「私から年齢を奪わないで下さい。働いて、漸く手に入れたのですから」。

我が家の真正面100m足らずの山裾を彩る紅葉たち。 メイ・サートンの『独り居の日記』から。 50才をとっくに超えた隣人が、新聞記事に出る自分の年齢を39歳と書かせた、と言う内緒話を聞いたメイ・サートンは驚いて、 「私は58才であることに誇りを…

ボクはイスラームに改宗したが、妻はカソリック信者で召天した。

イスラームの我が家に、十字架とマリア像の祭壇がある。妻はカソリック信者で亡くなり、カソリック教会の地下に安置されている。ムスリムに改宗したので、今年の「死者の日」の追悼ミサには、子供たちだけが参列した。 祭壇に花を手向けるが、今時分の切花は…

一陣の突風が銀杏の黄葉を散らし「、、、、ここかしこ飛び散ろう落葉かな」。

突風に庭の銀杏がパラパラと音を立てて葉を落とし、そこいら一面を黄色に染めた。 エントランスに降り積もった落葉をサクサクと踏みしめて、誰が我が家を訪ねてくれるだろう。

わが食卓に彩を添えるものたち。

食事時の寂しく侘しい食卓に、彩を添えてくれる花と備前焼とコーヒーセット。 3食と5回のコーヒー・ブレイクをする食卓を、賑わし彩を添えてくれる物たちに感謝。 昨日、スノー・タイヤに履き替えた。日記によれば去年は12月17日に初雪だが、月末には…

周りも庭も紅葉真っ盛り、「秋の日の ヴィオロンの溜息の、身に沁みて、、、」

今朝5時の室内温度は9℃。エアコンのSWを入れてミシェールとウォーキングに出かけた。 40分程で帰宅したが、温度は12度になっていて3度も上昇すると結構暖かく感じる。今週中にはスノータイヤに履き替えなきゃなるまいな。 温度設定を19℃にしてある…

灯火を親しみ、じっくりと室内楽に耳を澄ます佳き季節です。

間もなく銀杏は黄葉を地に落とし、庭を黄色に染めてくれるでしょう。 ここ最近になって、就寝前に好きな弦楽四重奏曲を聴くことにしている。 「音楽は音を耳で聞くもの」と思って来たので、レコードのライナーノートやCDのパンフなどに目を通したことがない…

凛々たる初冬の気配の中で、庭が楓の紅葉に染められている。

我が庭の楓が紅葉し始めた。葉の密集したところには少し青葉が残っているが、この数日の寒さに色付いて、淋しかった庭が紅に染まっている。 何故、楓をモミジ(紅葉)と呼ぶのでしょう。紅葉するものを総称してモミジと言い、モミジという植物は存在しない筈…

グリーグとは思えない、雄渾にしてゴージャスなP協奏曲を聴いた。

「北欧の音楽でも聴きましょうか」と、抽斗式のCDケースから目を瞑って取り出したら、 『グリーグ:ピアノ協奏曲』。 久しぶりに聴いたが、「これグリーグか」と思うほど絢爛豪華な音響に包まれて、ゴージャスな気分になった。聴く度に新鮮な感動を覚えるも…