ボクはムスリムだが、火葬でいいと思っている。

 昨日、不意に二組の夫妻が来宅された。犬好きな方でミシェールは大喜び。膝の上に乗って、なかなか降りようとしなかった。ミシェールは明けて今朝デッキの日溜まりの上で、昨日の来客のことを思い起こしているのでしょうか。

 「イスラームは火葬だそうですね。日本では火葬は許可されていますか」
 と、イスラームに詳しいようで、
 「条例で火葬を認めていないところもあり、火葬できる墓地が少なくて大変なようですね。
 聖典クルアーンに明確に『土葬せよ』と書かれているわけではないので、『ボクが 死ん だら火葬でいいよ』と子供に申し伝えてあります」。
 「わりと柔軟なんですね」
 「決められていることには従わなければならないでしょうが、『神・アッラーは弔いの仕方 までお決めになるような偏狭な方ではない』と信じるボクは、勝手なムスリムだと非難され るかも知れませんね」。
 この話はそこまでであったが、歴史・文化や慣わしが違うところで土着するには、必要なことではないかな。頑なな教条主義は、どうもね。