凛々たる初冬の気配の中で、庭が楓の紅葉に染められている。


 我が庭の楓が紅葉し始めた。葉の密集したところには少し青葉が残っているが、この数日の寒さに色付いて、淋しかった庭が紅に染まっている。
 何故、楓をモミジ(紅葉)と呼ぶのでしょう。紅葉するものを総称してモミジと言い、モミジという植物は存在しない筈。楓の美しさが紅葉(モミジ)するものの代表になったかな。
 銀杏もすっかり黄葉になって、間もなく庭を黄色の絨毯を敷きしめたように染め上げることでしょう。やがて来る凋落の冬を止めるかのごとく、野山をカラフルに染める紅葉の美しさを、何に譬えるべきや。
 ボクはこの季節、必ず聴く「シューベルト:弦楽五重奏曲」。今日はヴェルディ・カルテットに奏でてもらいましょう。