ボクは「君が代」を絶対歌わない!

 今朝も積雪7〜8cm。小さな動物の足跡の残る道を、滑らないように雪を踏み締めながらミシェールと歩く。寒気が南下して寒いと言うが、真冬の頃の冷たさと較べれば大分違う。
 大阪では「君が代」を歌わない教師はクビになるとか。エライ世の中になったな。その大阪のヒットラーのような男の結社に、2000人を超える付和雷同が集まったと?
 ボクは、「天皇の統治が千年も万年も、小さなサザレ石が岩になるまで続き、コケが生えるまで栄えよ」などと言うバカな歌を絶対歌わない。歌えないのだ。
 旧制中学の1年のとき敗戦。物心がついた頃から「教育勅語」を金科玉条に、天皇に命を捧げることを至上の名誉と教え込まれ往復ビンタをくらいながら、ボクは成長した。たった一人の優しかった兄は戦死し、空襲で火の海の中を逃げまどって九死に一生を得たボクが、天皇賛歌の「君が代」が国歌だと言われても、歌えるわけがないではないか。
 何時ぞやも書いたが、昭和天皇戦争犯罪人であって、巣鴨に収監され極東裁判で断罪されて、絞首刑になるべき人間であった。「天皇陛下万歳!}と叫んで、どれ程の若者が死んで逝ったことだろう。今の天皇はその息子であり、天皇一族は犯罪者の一族なのである。その「天皇族が千年も万年も続くように」と、歌えと言うのか!
 ボクとは9才も違う兄は、ボクが小学5年になった春、戦争に行った。その翌年の10月戦死、22才であった。
 ボクは79才、未だに生き永らえている。無情なるかな!