M.L.Bでは背番号42が永久欠番になっているのを、ボクは今の今まで知らなかった。

 庭の満開の梅を散らす、無情の風が吹いている。
 1週間ほど前の4月15日、TVを点けるとM.L.Bの中継をしている。丁度イチロウがバッター・ボックスに入ったところだが何かしら違和感がして、よく見ると彼の背番号が「51」とは違い「42」になっている。
 「あれっ」と、画面をヨクヨク見ればプレイヤー全員が、敵も見方も42の背番号を着けている。
 「何か記念日なのか」と思っていると解説があって、「Jackie Robinsonが1947年4月15日、アメリカM.L.B史上初めて、アフリカ系黒人プイヤーとしてブルックリン球場に登場したことを記念して、この4月15日には選手・コーチ・アンパイヤーの全員が42の背番号を着けている」のだそうな。
 Jackie Robinsonを知ってはいたが、42が永久欠番になっているとか、4月15日には彼の栄誉に敬意を表して、M.L.Bでは全員42の背番号を着けてゲームをするなんてことは知らなかったな。
 白人優位のM.L.Bの中で、輝かしい記録を残しただけではなく、人格にも優れ多くの人から尊敬を集めた黒人プレイヤーのことを、皆目知らなかったことが恥ずかしい。
 亡くなった1972年に出版された彼の自叙伝、「I never had it made 」を取り寄せた。
 
 あのハンク・アーロンが紹介文を書いているが胸に迫り来るものがあって、是非とも一読をお勧めしたい。