音楽番組にお喋りが過ぎませんか。

 ボクのくだらないブログに、お二人の方がカラースターを付けて下さった。面映くて恐縮しております。有難うございました。
 本を読み音楽を聴くシーズンの到来に喜んでいるが、今朝のFMの音楽番組。
 好きなホロヴィッツの特集をしているのでチャンネルを合わせたが、ピアニストと音楽評論家と称する男とが延々とお喋りをして、興ざめもいいとこ。
 曲目や隠されたエピソードなどを、さり気なく紹介すればいいものを、得たりとばかり「私はこの曲を、こう聴く、こう思う」と、音楽の本質とは全く関係のない「てめぇ」の感想を、思い入れたっぷりとやる。
 「おめぇさんの感想など、どうでもいいし聴きたくもない。早く音楽をかけろ!」とラジオに向かって文句を言っても始まらないが、延々と詰らない話をして曲をぶつ切りするなんて、作曲家に失礼ではないのか。音楽を冒涜してやしないか。
 ミケランジェロの彫刻を、指のところだけを切り取って「これは偉大な芸術作品である」と言えるか。音楽番組では往々にして第2楽章が省略されるが、楽曲の第2楽章は、その楽章だけのためにあるのではなく、第1楽章から第3楽章を繋ぐ無くてならない存在ではないのか。
お喋りにイライラしてラジオを消して、ホロヴィッツのレコードを引っ張り出した。
     
        "HOROWITZ PLAYS CHOPIN"(録音:1971年、コロンビア盤)