80にもなって、マーク・トウインを読み直している。

 昨日も寒かった。今日はもっと寒い。明日は雪になるだろうと言う。
 理由はよく分からないが、マーク・トウインを読み直してみたくなってオーダーしていた本が、昨日漸く届いた。700ページからなる革装本が2000円もしないから、これはちょっとした驚きである。
    
    
 マーク・トウインといえば、中学生の頃に「ハックルべリー・フィンの冒険」など、痛快で何度も何度も読んだ記憶があるが、80になって読み返す気になったのは、世に言う「嬰児返り」と言うやつか!? 
 「自分が多数派の側にいると気付いたら、もう意見を変えてもいい頃じゃねぇか」と言うマーク・トウインが好きだなぁ。
 汚辱に塗れた金を5000万円も借りて、都知事をしている情けない男に聞かせてやりたいマーク・トウインの科白がある。
 『生涯をアメリカの大統領で過ごすよか、一年でもいいからシャーウッドの森で山賊をしてみてぇ』

 昨夜、日も暮れて我が家に帰って来ると、デッキのイルネーションが暗闇の中に輝いていた。