朝からシューベルトの「ミサ曲」を聴いているイスラームです。

 朝の一連の行事が終わってから、しとしと降る秋雨の微かな雨音に中で、「シューベルト:ミサ曲3番、4番、5番」を、グアテマラ・コーヒーのカップを傾けながら聴いている。連休にも訪れる人とてない静かな我が家の至福の時である。
 5月、カソリックからイスラームに改宗した当時は、部屋のあちこちにぶら下げていたキリスト教の図像を押入れに片付け、ミサ曲やカンタータなど宗教曲を聴くことはなかったが、最近は信仰の対象でなく芸術作品として鑑賞することが、寛容にして懐の深いイスラームに禁じられている筈がないと思えるようになった。蝉の脱皮ではないが一皮剥けたかなと感じている。こんな風にして少しずつ進化して行くのだろうか。