防弾ガラスとSPに囲まれた法王が、「平和の使者」か?!
紛れもなく秋が来たな。半袖にショート・パンツでは涼し過ぎて、長袖のアラブ・シャツに着替えた。
今朝、英国を訪問しているローマ法王の映像を観た。何世紀もの間、カソリックとは断絶していた英国を、法王ベネディクト16世が訪問しているそうな。
防弾ガラスの車に乗って、その周りをアメリカの大統領のごとくSPの連中が護衛のため走っている姿が、英国の人たちに「平和の使者」と映っただろうか。
元ナチスの親衛隊員で、長い間「ラッツィンガー枢機卿」と呼ばれ、カソリック改革の芽を悉く摘み取った凄腕の超保守主義者で、法王に就任以来あるまじき発言を繰り返して、行く先々で総スカンを食っている男である。この禄でもない男が法王になったことも、ボクがカソリックからイスラームに改宗した理由の一つであった。
沿道に並んで熱狂しているのはカソリック信者だけ、大方の市民は冷ややかなものである。
ボクは半世紀以上もの間、こんな男のために倹しい収入の中から献金をし続けたのかと思うと、わが身が口惜しい。
気分直しに「ハイドンの弦楽四重奏曲」を聴いているが、お天気のように鬱陶しい気分である。