スピノザは言う「傲慢とは、人間が自分自身を正当以上に値踏みする為に生じてくる、喜びである」と。

 ボクは「座右の銘」のようにアランの「幸福についてのプロポ」を読むが、アランがスピノザをあちこちで引用するので、スピノザの『エティカ』をパラパラと読んでいて見付けた。
 『傲慢とは、人間が自分自身を正当以上に値踏みするために生じてくる喜びである』。
 『他方、他人を正当以上に値踏みすることから生じてくる喜びがある。これは「買いかぶ  り」と呼ばれよう』
 『さらに他人を正当以下に値踏みすることから生じる喜びは、「見くびり」と呼ばれる』
 
 スピノザはパラパラと読むようなものではない。腹を据えて目を凝らして読むべきもの。
 『エティカ』を「第一部」から読み直すことにした。1週間もあれば読めるだろう。
 
 

 写真は丸太の壁に下がっている木彫りの壁掛け。
 上の仮面は芦屋にいた頃、六甲アイランドに開かれた「ケニヤ展」で買ったもので、その時は妻が一緒にいた。下は息子がカナダで買ってきたもの。
 これらは我が家が焼失でもしない限り、イツマデモここにぶら下がっているだろう。