近隣諸国のみならず国内の、生鮮食料品だけに止まらない過剰な拒否反応はどうしたものでしょう。

 明るく晴れ渡り温暖になれば、避難されている方たちの気持ちも和らぎ、復旧活動も進展するだろうと願っているのに、どうしてこうも雨が降り寒さが続くのでしょう。
 
 神は我々を見捨てられたのか?それとも神などと言うものは存在しないのだろうか。

 自分の身に災いがなくとも罪のない人たちの悲惨さを見るにつけて、「神は不在なりや」と、ボクは信仰を失くしている。 

 福島原発の現状には何ら好転の兆しが見られず、内外からの放射能汚染に対する過剰とも言える反応に、暗澹たる思いになっているのはボクだけではないでしょう。
 日本人自らが被災地の生鮮食料品を排除するばかりでなく、被災地のナンバーを着けた車両の通過を認めない差別にまでエスカレートしてる。 

 震災発生直後は、「日本人は我慢強く秩序正しく、理性的な国民である」と、外電は一様に賞賛していたものだが、最近は日本国内の異常な機運に呼応するかのように、放射能に対する過敏な反応と、国の遅速な対応への批判が目立ち始め、日本製品輸入禁止・非買運動を論じるようになった。

 何故こんなことになったのか。

 LAタイムスでは、陸上げされ港の床の上に並ぶ魚と、その傍に立つ仲買人らしき人物のゴム長を写しているが、活気に溢れる筈の魚市が、水揚げも少なく閑散としている情景は、一体何を物語るのか。
 
 そして『日本の海は定められた数値の750万倍の放射能に汚染されている』と報じる。
 
「政治が悪い」と、定番の物の言い様はしたくないが、日本政府の国の内外に対する気配りのなさと、レスポンスの悪さ、つまりは政治不在。国を治める政治家がいないということでしかない。
 ここまで最低の政治家を選んだのは誰あろう、バカを見てるボクら。
 
 只今、福井では知事選挙の最中である。歴代にわたって自治省上がりの成れの果てが知事をして来た。間もなく、間違いなく現職の役人上がりが再選されるだろう。福井の『役人王国』の旗は変わらないし、福井の政治風土が変わることもない。
 
 「これでいいのですか」と嘆いてみても、徳川の御代に暮らす人たちには馬耳東風。ボクにできる唯一のことは、選挙に行かないこと。「バカらしい」と福井の人たちが挙って棄権するようになったら、世の中少しは変わるかも。