雪折れで満身創痍のサンシュユが、黄色い小さな花を一杯つけている。ありがとう!

 雪の防護をしてやらなかったサンシュユが、満身創痍になって小さな小さな黄色い花を、枝一杯につけている。

 「ありがとう。ごめんね」、うっかりして雪の備えを怠り、満身傷だらけになっても花をつけるサンシュユに、言葉をかけた。
 サンシュユといえば「ひえつき節」を思い出すが、若い頃は西洋のクラシック音楽一辺倒だったボクが、韓国と中国の歌や日本の民謡を聴くようになったのは、五十も過ぎてからのこと。
 年貢に追い立てられ、過酷な労働の中で哀調切々と歌う労働歌、ハイカラに言えばワークソングには魂を揺さぶるような歌が数多くある。野良仕事で馬を追う「馬追い歌」は各地にあり、日向地方の「刈干切唄」など胸を打つな。ボクの大好きな民謡の一つである。
 バッハのオルガン曲を聴きながらブログしているが、サンシュユに誘われて、今日は民謡尽くしとしましょうか。