朝から雨が降って寒い。こんな日にはオルガン曲かと、メシアンを聴いている。

 6時だと言うのに、暗くて寒い空の下をミシェールと家に戻って来ると、案の定パラパラと雨になった。
 こんな日にゃ、オルガンを聴くに限ると「メシアン」のオルガン曲を取り出した。

 3枚組2セットからなる「メシアン:オルガン作品集」のレコードである。演奏しているルイ・ティリーをメシアンは絶賛するが、ボクの知らない人。CDでマリー=クレル・アランが同じ曲を演奏しているが、ボクにはレコードのものがいい、断然いい。
 6枚で15,000円であった。あの当時の安月給で、よくぞ買いましたな。今じゃボクの宝物である。
 ドジュッシーが「オルガンの『執拗な灰色の色調』にうんざりした」と言ったとか、言わないとか。あのドビュッシーが、ホンマにそんなこと言うたんか?