「ブルックナー:4番」は、断然カラヤンだと思ってますが。

 七夕の今日は終日雨だそうな。
 6時過ぎ、ウォーキングの折り返しのところでパラパラと雨になった。「雨ですね、雨ですね」と言いながら、小走りに家に帰ると息が切れた。肢の長い背の高いミシェールは、「お前さん、何でそんなにヒーヒー言ってるのかい」と涼しい顔をして、ボクを見つめるから「もう嫌な奴!」
 ブロブする前に、「雨で鬱陶しいから、今日はカァーとカラヤンにするか」と、バカな駄洒落を言いながら、カラヤン・セットからブルックナー交響曲4番を選び出した(ベルリン・フィル、1975年録音)。
 濃厚でカラフルなオーケストレーションの、リヒャルト・シュトラウスブルックナーなどはカラヤンお手の物。
 カラヤンの手練手管、正直言って余り好きじゃないが、この煌くばかりの色彩に輝く「4番」は、矢張り見事と言うほかない。
 恐らく、コレより少し前の録音ではないかと思うが、レコードで初めて聴いた感動を忘れてはいない。
 大阪・千里ニュータウンの狭い2DKで、まだ子供が保育園に行ったか行かないかの頃。自分で組んだアンプと、安物のSPを組み合わせて作ったSPボックスから聞こえる、目の覚めるようなカラフルな世界に度肝を抜かれ、暫し我を忘れていた。
 あれから40数年になるのか。遠い昔の感動が甦る。
 CDが終われば、昔のレコードを探し出しましょう。

レコードが出てきました。(EMI EAA-85005) 1970年の録音です。