少し昔、ハルモニア・ムンディから「ワインのたのしみ方」というレコードが出ていたのを、ご存知でしょうか。

 急勾配の屋根からずり落ちる雪の音に目が覚める。今年初めてのこと、いよいよ冬本番です。
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 インターネットのオンラインニュースでは、「日本列島この冬一番の冷え込み」と報じているが、朝6時過ぎにするミシェールとの散歩は、言うほどには寒くはない。
 今日土曜はスイミング教室の日だが、プールはお休み。延べ15回通ってみて、150前後あった血圧が平均120まで低くなり、便通もスムース、体重に変化はないが体が軽く感じられ、朝昼晩する散歩のフットワークも軽やかになった。ただ五十肩の痛みだけは楽にならない。
 1回50分の週2回、月謝は1万円ほど。14,5人のメンバーは、お世辞にも見目麗しいとは言えない田舎のババーばかり。彼女等と共通の話題もなくボクは一人黙々と、インストラクターの指示に従って懸命に体を動かしている。
 「土曜の今時分は、プールに出かける時間だな」と呟きながら、レコードケースの隅っこから、福井へ来て17年になると言うのに一度も聴いたことのない珍しいレコードを見つけ出した。


 ハルモニア・ムンディから出ていた、"How To Enjoy Your Wine Life"と言う2枚組のレコードである。1枚目は、皆川達夫と女優の井波由起子とのワイン談義が、2枚目はテレマンダウランドバロック音楽が収められている。
 ボクはレコードやCDは何時何処で買ったか大概は憶えているが、このレコードは大阪梅田の地下街で買ったものだと思うが、何時頃か思い出せない。多分ヨーロッパから帰って来て直ぐの頃、あちらのワインを懐かしんで買ったものに違いない。さすれば30数年も前のことになるか。
 録音された場所は、「サントリー・山梨ワイナリー」と「ホテル・オクラ:ラ・ヘル・エポック」とあるが、使用された録音機器は紹介されているけど、何時の録音か、レコードの発売年月の記載もない。
 初めて聴いた昔を懐かしく思い出しながら皆川達夫さんの若々しい声を聴いたが、こんなレコードをお持ちの方は多くはおられないでしょう。