ここ数年にない穏やかで雪のない元旦です。ボクの意思や希望と関係なく、今年はどんな一年で過ぎるのでしょう。
ボクのブログにアクセスして下さる方や、コメントを頂く皆さんに謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
『新年おめでとうございます。
年老いて知力と体力の衰えを知覚しますが
その一方で、貧しく独り住む山里で、
生きている喜びを知る毎日です。
時間はボク等の夢や希望とは関係なく
過ぎ去りますが、
願わくば、この星から災いがなくなり
戦火が消えて、平和な時が来ますように。』
元旦の朝6時、何度も滑りそうになりながら、何年ぶりかの雪のない道をミシェールと歩いてきました。
侘しくともボクなりに支度をした正月料理を食卓に並べ、1合ばかりの酒を燗して、いない筈の食卓の前にいる妻に向かって、「新年おめでとう」と言葉を掛けて杯を上げると、微かに微笑む妻の姿が見えた。
毎年、「ベートーヴェン:弦楽四重奏曲」の全曲を聴いて、ボクの一年は始まります。アルバンベルク四重奏団の1970年後半から1980年初頭に掛けて録音されたものを、今日は一日掛けて聴きます。
誰もいない誰も来ない雪に静まる山里に、平和で贅沢な時が流れます。