「音楽と呼ばれる言語の表現は、知性を通過せず真直ぐ心に赴く」とは、誰が言ったと思います?

 昨日は雪もなく、いそいそと25回目のスイミング教室へ出掛けた。今朝も道路はパンパンに凍結していたが、6時頃から正午過ぎの今まで晴れ間が広がって、「大寒」の狭間にこんな日もあるから嬉しい。
 昨晩、スタンダールを読んでいて、こんな一節が目に留まった。
 『音楽と呼ばれるこの言語の表現は、いうなれば知性を通過せずに真直ぐに心に赴く。それは直接に苦痛や快楽を生み出す』と。
 更に言葉を継いで、
 『すべての音楽に関する議論ほど馬鹿げたものはない。それは感じるか感じないかどちらかで、それがすべてだ』
 ボクはエラク納得だなぁ。音楽はボクみたいな知性の欠片もない人間の心にも、ズンと響いてくる。音楽は理屈じゃない。感じるもので、分かるものでも理解するものではないのに、「分かったように言う」馬鹿な人が大勢いる。 
 32才にして、こんな音楽評論を書いた若いスタンダールに、ボクは完全に脱帽し、面白くもないと禄に読まずにいた彼の自伝、「アンリ・ブリュラールの生涯」を引っ張り出して、ハイドンを聴きながら読んでいる。

 今日は夜まで、ボクの心にもズンと来る「ハイドン」を聴きましょう。