「孤独がデジタル社会では日常当り前のことではなくなったが、それは問題である」と。

 先週辺り、少しは春めいて来たのかと思っていたら、また寒さはぶり返して雪の日が続き、ミシェールと歩く今朝など、降りしきる雪で視界は10m程である。この降りでは午後のプール行きは断念せざるを得ないか。
 2月5日付けのNYタイムスの"Week Review"に、興味のある記事を見付けた。
 『孤独はインスピレーションに至る小道』とタイトルされており、集団によるブレン・ストーミングに効果はなく、デジタル社会では「孤独」が日常当り前のことではなくなって、創造性や生産性の問題となっていると言う。
 効果が喧伝されているブレン・ストーミングは、ある一人の意見に収斂されて、他の意見は排除してしまうか、のんべんだらりとアナタ任せになってしまうかで、他人の意見を真似るか、それに合わせてしまうかになると。
 一ヶ月の間、ラップトップやiPhone を倉庫に仕舞い込んで、人との接触を絶ち、センターで瞑想とマントラの朗誦に集中した人が言う。
 "The whole idear is for you to take a very close look at the you you have become in your mind"
 更に8日間、瞑想センターで一人で静想した人の曰く。
 "You learn what's healthy for you and what you want to accept into your life and what you want to leave behind"

 ボクも山里の林の中で、独り孤独に暮らしているようで、その実は「メールが来てないだろうか?」「コメントが届いてないだろうか?」と、デジタルに繋がった世界の中でヤキモキと日々を過ごして、自らの創造性を枯渇させてはいないだろうか。
 ボクには考えさせられる記事であった。