今日7月16日、メイ・サートンが亡くなっています。1995年のことでした。

 1912年5月3日、ベルギーのウエンデルゲンに生まれたメイ・サートンは。1995年7月16日、日曜の午後5時15分、ヨークの病院で亡くなっている。83才だった。 
 亡くなる1年前と2年前の写真がある。
 
 この写真を見て、ボクは決して「老いて、なお美しい」とは言わない。悲しくなる。時間とは残酷なものだと思う。
 サートンは『82才の日記』を発表した翌年に亡くなっているが、ボクは彼女の最後の作品である『82才の日記』は余り好きじゃない。体調の不良を訴え、やや愚痴っぽくて、迫り来る死を前にした諦観の心境を述べるサートンには、自然や動物との関わり、友情や生と死をめぐる思いと、孤独と言う地平の上に瑞々しい感性で書き綴られた「年を取るとは素晴らしい」と言う、老いることへの賛美と勇気とが、共に消え失せている。
 1934年のサートン22才の写真を見ましょう。
  
 品がよくありませんが、この写真を見たボクの率直な感想です。
 「いい女だなぁ!」