今年は来ないと思っていた孫がやって来て、寂しい家が賑やかになった。

 一昨日の朝、ケイタイが鳴って「お祖父ちゃん、これから行くよ」と孫からの電話。
 盆も過ぎてから、大学生にもなった彼等が来るとは思ってもいなかった。酒を飲むようになった孫と久し振りに痛飲し、昨日の朝は二日酔いでクラクラ。
 来る度に大人びる孫を前にして、こちらは酒量も落ちて加速度的に老いさらぼう我が身を感じ、「こうして世代は移り変わって行くのだな」と、何だか無情な思いがしている。
 朝早く「来年も来るよ」と言い残して居なくなった。
 また山里は静まりて、昨日届いたピレスが弾く「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集」を聴いている。