スピーカーのオーヴァーホールが必要のようで、また貧乏するが。

 今じゃボクの伴侶と言うべき、スピーカーの調子が良くない。
  
 35年も前に買った、タンノイのウエストミンスターと言う巨大なスピーカーが、悲鳴を上げるようになった。
 前面のネットを外して見てビックリ。スピーカーのエッジに黴のようなものがへばり付いて、手で取ろうとするとエッジが剝がれそうになる。これは大事と専門に問い合わせると、修理に3週間程かかるだろうと言う。
 果たしてボクに巨大なBOXからスピーカーを取り出せるだろうか。ならばBOXもろとも輸送にかければ、どの位の経費が嵩むだろうか。
 妻との結婚生活は26年、このスピーカーは妻より長い付き合いになる。音楽を聞かずに日が暮れないボクには、無くてはならない伴侶、車を新調したばかりで手元不如意だが、何が何でも3食を2食にしてでもと覚悟を決めた。
 修復されたウエストミンスターは、きっと昔のように、柔らかく暖かで包み込むような豊潤な音を、聞かせてくれるでしょう。
 甦れ、わが愛するものよ!