杉花粉が煙のように舞う杉林の中に棲んでいる。

 もう二日もすれば3月だが、冬の「最後っ屁」だろうか寒いこと!
 この冬は雪は例年の半分ぐらい。その代り今年一番と言われる寒気団が何度も南下して、寒い日が続いたな。雪も程ほど寒さも程ほどがいいが、なかなか人間の思惑通りにはいかないもんだ。
 只今、我が家は杉花粉の真っ只中にあって、風でも吹くと、薄黄緑色の杉花粉が山肌に沿って煙のように舞い上がる、世に言う「花粉シーズン」の最盛期。
 クシャミは出るわ、鼻水は出るわ、喉はイガラッポイし、目はショボショボ。都会では「花粉症だ、花粉症で大変」と大騒ぎのようだが、「山里に棲む税金みたいなもの。熱があるわけでも、著しく体調を損ねているわけでもない。気にしない、気にしない」と何の手当てもせず、わが身に言い聞かせているが頗る付きの鬱陶しさである。