夏は切り花が長持ちしないな。

 北陸も入梅したとか、2,3日前から降ったり止んだり。雨に洗われて周りの新緑が鮮やかに甦って、久し振りの雨もいいもんだ。机の前から窓越しに見るウメモドキの緑を撮った。
      
               
 
 我が家にはボクがクリスチャンだった頃の名残りの祭壇がある。神も仏も人間の妄想が創り出したものだと無神論者になってからも、祭壇に妻の写真を飾り花を手向けている。天国だの霊の存在などを信じてはいないが、妻は亡くなってからもボクの心の中に生きている。朝、祭壇の扉を開け「おはよう」と挨拶し、夜、扉を閉めながら「おやすみ」を言う。その象徴として祭壇は、無神論者のボクには欠かせない存在である。

               

 花が好きな妻のため花を供えることにしているが、夏の切り花は直ぐ萎れて、毎朝水を取り替えても一週間と長持ちしない。萎れた花を見ると妻まで萎れて見え、新しい花に取り替えると妻は生気を取り戻し、にこやかにボクに微笑んでくれるのだ。