ボクは文化的にも経済的にも隣接の大野市民のように生きている。

 梅雨だと言うのに雲一つなく晴れわたった朝空の下を、ミシェールと歩いてきた。2,3日続いた雨に洗われ、野山の緑は目に沁みるように鮮やか。この爽快さを誰かに分けて上げたいな。
 ボクは町村合併で福井市編入された美山町へ移り住んで18年になるが、生活の拠点は車で10分もかからない隣接の大野市にある。
 大抵の生活物資はインターネットで購入するが、生鮮食料品は大野のスーパーで買い、理髪も車のディラーも、掛かり付けの病院も大野である。週2回、大野市内のスイミング・スクールに通う。雑誌を読みに立ち寄る先も大野図書館で、ボクは文化的にも経済的にも大野市民のように生活している。
 福井には高校を卒業するまでいた。高2のとき訪れた大野に心奪われ、将来は此処に家を建てたいと恋焦がれた大野である。故あって旧の美山町に家を建てて、福井市に市民税を納入しているのが申し訳なく思う、毎日の生活である。
 何かお返しをしたいが、福井市民が大野市でボランティア活動など出来ないかな。今日は土曜、月曜日になったら訊いてみましょう、大したことは出来ないけど。