ホールクロックが修理から戻って来た。
いよいよ１１月である。
修理に出ていたホールクロックが戻って来た。１５分おきにメロディを奏で、長針が１２時を指せば時の数だけウエストミンスターの鐘が鳴る。
独り暮らしのボクは、時を打つ時計に何とはなしに癒されるのである。大人しいミシェールは殆ど声を立てないから、物音一つしない静かな山里で、音楽以外に聞く音と言えばホールクロックの鐘の音ぐらいなもの。ロンドン駐在時、ウエストミンスター寺院の近くにホームスティしていたので、ホールクロックが打つウエストミンスターの鐘は何とも懐かしい。
音楽が中断したり終わったときには感じないのに、ホールクロックの鐘が打ち終わると、周りの静寂が際立って迫り来るのは、一体何故でしょうね。鐘の音に特別の思いを寄せているからでしょうか。
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