街中を猟銃を持った人間がウロウロしていいのか!?

 昨今、熊が人間社会のテリトリー内に頻繁に現れて話題になっている。

 あちこちに罠を仕掛けて捕獲し山に戻してやっていると聞くが、動物愛護の観点から結構なこと。
 
 神代の昔から熊と人間は、お互いの領分を守って共生して来た。たまにはニアミスがあっても、「金太郎」の童謡に歌われるように、余程のことがない限り危害を加えない熊に、人間は親しみを持って、怖れ嫌らうことはなかった。

 ところが昨今はどうだろう、熊が現れようなものなら人間どもはパニックになる。

 熊が人里近くに出没するようになったのには、それなりの理由があるだろう。思いつくのは、人間が山を削り至る所に道路を通して、熊の生息範囲を蚕食して来たからではないか。山に熊の食い物がなくなり仕方なく人里に下りてくれば、果物が成り人間の残飯にありつける。

 こうなった責任は人間にある。悪いのは人間であって熊ではない。熊は脅かしたり危害を加えない限り、人間を襲ったりはしないものである。熊に噛み殺されたと言う話を聞いたことがない。

「街中に熊がいる!」と大騒ぎになり、広報車ががなり立て役場の連中が棒を持って走り回るが、ボクは何もそんなことに目くじらを立てやしない。走り回る連中の中に、役場が召集したのか自発的に集まったのかボクは知らんが、街の中で散弾銃を担いだ男が立っているのは大問題とは言えないか。

 熊を発見したら、街中で散弾銃をぶっ放すのか!?

 街中で猟銃を担いでいるような人間の猟銃免許は、即刻取り上げるべきだろう。そんな男に猟銃を所有する資格はない。猟銃の弾は一点に集中するのでなく、獲物の周りに飛散するものである。だから狩猟区でのみ使用が許可されている。それでも誤って人が散弾で撃たれたと聞くものである。

 熊は檻を設けて捕獲し、そっと山に戻してやろうではないか。

 因みに言うなら、ボクは鉄砲を持った人間は大嫌い。兵士・警官(警官に恨みも辛みもないが、昔のように棍棒にしないか)・ハンター皆んな嫌いだな。銃は人や動物の命を奪うためにあるもの、そんなもの地上から消えてなくなりゃいい。