とうとう雪が来た。ロシア原産のミシェールは大喜び。

 天気予報は違わず雪になった。
 
 去年の初雪は11月29日、例年今頃になると雪が来るな。朝6時、ボタン雪が降る中をミシェールと歩く。ロシア原産のミシェールは受け継いだ血が騒ぐのか雪が大好き、勇躍して歩く。歩いて来た道を振り返ると、ボクの長靴の跡とミシェールの足跡とが並んでいる。
 帰宅してデッキの上から庭木に付着する雪を撮った。
        

 来年の4月初めまで、この雪は消えることがないだろう。ボクは毎年こうして正月を迎え、年老いて春を待ち過ごすな。
 キーツにこんな詩がある。

              「暗く侘しい十二月に」

            暗く侘しい十二月に
              余りにも幸福な木立よ
            お前の枝々は思い出しはせぬ
              かっての輝く緑の至福を
             吹き通る霙まじりのざわめきで
             北風がその枝ぶりを損なうことは出来ず、
             雪解けの水の凍てついて凝らせようと
              春の盛りに芽吹くのをとどめはえない。           
           
                       「キーツ詩集」(岩波文庫