横殴りの霙の中をミシェールと歩く。
朝6時の外気温度は2度。北海道では猛吹雪だそうだが、こちらは霙の横殴り。言うほどに寒さを感じない。
帰り道で道一杯の大型除雪車と出くわした。道路の退避スペースのところでミシェールと除雪車の通り過ぎるのを待っていると、運転手がキャビンの中で頭を下げて挨拶をしてくれた。ボクも慌てて頭を下げると、頭巾の上の雪がパラパラと落ちた。
ガレージの前やデッキの上の雪を、ドカッと積もってからでは往生するので、今の内にコマめに取り除きたいが雪は一向に降り止まない。
山裾の背の低い落葉樹に粉雪が着雪して、白いデコレーションを見るようでカメラを持ち出した。
鉛色した雪空の下で幻想的な美しさである。
こんな折に聴くのはシューマンかと、「ピアノ全集」を引っ張り出した。