猪が庭の山茶花の根元を穿っている。

 朝の散歩から帰って庭を見ると、雪の上に大きな獣の足跡が残っている。よくよく見れば、5本ある山茶花の3本が根元を穿られ穴が開いている。
 周囲の畑のあちこちにも何ものかが穿って、大きな石が溝に落ちて水の流れを堰き止め道路に水が溢れたりしているが、訊けば猪の仕業らしい。畑や木の根っこの周りに、食べ物になるものが埋まっているのだろうか。
 昨日の夕方、散歩の途中でミシェールが何かを見つめて動かないので、視線の先を見ると、黒い小さな猪らしき2匹が林の中で蠢いていたが、やがてボクらに気づいたらしくて林の奥へ消えてしまった。「狐さんでしょうか、行ってしまいましたね。ミシェールと遊んでくれるといいのにね」と、消えた彼らを何度も振り返えるミシェールに話し掛けながら、帰って来たのだったが。
 膝の辺りまである庭雪の中で写真を撮った。




 7,80cmはあろうかと言う雪を掘り上げて、山茶花の根っこを穿るには、それなりの体力が要るだろうが、大型の猪に違いない。
     
     
 何とかして我が庭を荒らす不届き者の姿を捉えられないか!辛抱強く待つしかないな。