サイト・ハウンド系の犬は、降り積もった雪道では道に迷う。

 ずり落ちた屋根雪が、とうとう庇の高さを超えてしまった。
 
 アフガン・ハウンド、ボルゾイサルーキなど、サイト(視力)で獲物を追うサイト・ハウンドは野山で動く動物を目敏く見つけるが、「鼻が利かないので、深く降り積もった雪道では迷子になることが多い」と聴いたが、それって本当?
 ボルゾイなんぞは、その昔、ロシアの原野で狼狩りに使われていたと言うが、一面の銀世界で方向感覚を失い迷子になるようなら、ハンティングの使役には向かない筈だが。
 言われてみれば、我が家にいたアフガンもボルゾイも独り出掛けて帰り道が分からなくなってしまったのは、雪深い冬のことであった。
 サイト・ハウンド系を飼う雪国のオーナーの皆さん!
 こんなことが一度ならず二度まであったので、くれぐれも油断召さるな。