東北地方の皆さん大変でした。頑張って下さいよ。それにしても地震の備えの、何とお粗末なこと。

 地震に押し潰され、津波に根こそぎ浚われ、更に福島原発に恐ろしい大事故の発生が予感されて、この寒空の下、さぞかし被災された多くの方は途方に暮れておられることでしょう。
 ボクも中学生の頃、福井地震に遭遇し九死に一生を得た恐ろしい経験がありますが、皆さんには地震の上に津波の襲来です。お慰めの言葉もありません。「頑張って下さい」としか言えません。
 特に東北地方は昔から厳しい自然の上に度重なる災害に見舞われ、艱難辛苦を続けて来られました。旱魃と大地震それに津波と言えば、大方の日本人は東北を思い浮かべます。さらに今回は、何事もなければいいが原発のために大勢の人に避難が勧告されています。
 日本では繰り返し発生する地震や、その都度懸念されている津波に対する対策が、国を挙げて取り組んで来たと言えましょうか。
 世界の各国が「流石、地震の国の家だ」と驚嘆する程、木と紙で作る日本の住宅の耐震性について、国が先頭に立って国民のコンセンサス作りに取り組み、あらゆる努力を惜しまず推進して来たと言えるか。
 小学校の耐震対策がどの程度進捗している?子供が通い、有事の時の避難場所になる、学校の耐震構造化すら、真にお寒い現状ではないか。
 災害時の復旧活動の中心になるべき役場や消防が、津波に埋没して全く用をなさないと聞くにつけて、もうボクは呆れるしかない。
 地震津波のWパンチに打ちひしがれている人たちを、追い討ちをかけるように「原発に恐ろしい大事故が発生するやも知れぬ」と怯えさせるのか!?
 原子力の恐ろしさを知っている唯一の被爆国である日本が、何故ドイツに負けない『世界に冠たるエコ立国』になれない?
 原発の増設や新幹線や高速道路の建設より、国民生活の安定・安心のための国土作りに懸命になる政治家は、一人もいないのか。