外山雄三さんの「管弦楽のためのラプソディー」をお聴きになってますか。

 3,4日も前のこと。夜中に目が覚めてなかなか寝付かれない。午前3時少し前、枕元のラジオのSWを入れると、日本人なら一度聴けば忘れられない、この懐かしい曲が流れて来た。
 まだ芦屋にいた頃、外山雄三さんが指揮するN響の演奏で聴いたことがある。日本の民謡がモチーフになった、和太鼓やチャンチキなどの打楽器が活躍し、懐かしい旋律が次から次へと現れ、日本人の心にズンと来る、7,8分の短い曲だけど日本の民謡のエッセンスが凝縮された名曲である。
 武満 徹さんや、西村 朗さんの日本の現代音楽を、もっと大勢の人に聴いてもらいたいが、その格好の水先案内になることを請け負いますね。外山さんは80にして今尚ご健在とか、ご同慶の至りです。
 ボクはこれから、武満徹さんの『風の盆』を聴きます。金沢ゆかりの岩城宏之さんが指揮しています。ボクは「癒し」という表現を余り好きではありませんが、癒しの楽音があるとすれば、この曲は究極のものではないでしょうか。