昨日、ボルゾイを飼っている方からコメントを頂いた。どんなボルゾイとお暮らしでしょうか。

 台風2号は衰退して、大雨だけを残して消滅したようでヤレヤレですね。
 思いがけなく昨日、ボルゾイを飼ってらっしゃる女性から、ボクのつまらないブログにコメントをいただいた。ボルゾイがご縁で楽しい交わりができると嬉しいですね。
 ミシェールが我が家に来る前には、ハンスと名付けたアフガン・ハウンドがいて(急にグアテマラに長期滞在することになって、2年余りで手離しましたが)、ミシェールはどうしてもハンスと比較します。
 同じハウンド系に共通する、静かで優しい性格のハンスにはなかった、優雅さと言うかエレガントさが、ミシェールには備わっているように思えてなりません。
 このエレガントなところはボルゾイが共有するものか、さもなくば3代に亘って CH の血を引く、良血のミシェールに固有のものかはボクには分からない。
 オーナーのボクが感心するなんて、それこそ『贔屓の引き倒し』かも知れませんが、品格の良し悪しは、端的に食事をする様子に現れませんか。
 人間には、食事のマナーを厳格に教わって身に付けている人もいるでしょうが、型式ばった和食や洋食の作法など何も知らずとも、品良く食事をしている人って見ますよね。
 ボクはミシェールの物を食べる姿に、得も知らぬ優雅さを感じるのです。定時に与えるドッグ・フードでも、時々のオヤツでも、決してガツガツとは食べない。
 よく柴犬を連れて遊びに来る人がいますが、何を与えてもガツガツと、そこいら中に一杯こぼして、あっという間にお仕舞いになります。
 ボルゾイがロシヤの原野で野生の群れとして棲息していた頃から、あの食べ方はボルゾイ・ファミリーの食習慣だったのか、あるいは人間に飼育されるようになってから躾けられたものか、その遠い由来は分かりませんけど、いつも食べる姿を見て「何ってエレガントな奴なんだろう」と思いますね。
 食卓から物を与えたりはしませんから、涎を流しながらワンワンと食卓の周りを回ったり、食卓の上に身を乗り出したりなどしない。時に側に寄って来ることがあっても、指差して「あちらへ行きなさい」と、一声言えば向うへ行きます。
 毎朝、食事が終ると最後に残った林檎の一切れをやることにしてます。食卓から少し離れたところに、横になっているか座っているかしているミシェールは、ボクが最後の一切れを掌の上に乗せて「ミシェール、おいで」と言うと、はじめて食卓に近付いて、そっとボクの掌を噛まないようにして、ほんとにそっと、林檎を口にします。
 ボクの朝はトーストと牛乳と大きな林檎一つが定番で、ボクがトーストをモグモグ、牛乳をゴクゴクやってる時は、知らん振りしているミシェールですが、林檎をサクサクと食べ始めると、横になってあちらを向いていようが、こちらを向いていようが、「ミシェール、おいで」というボクの声を、今か今かと待っている様子が、ボクには痛いほど伝わって来るのですよ。
 だから、ボクはミシェールにメロメロ。愛おしいミシェールです。