昨日今日と涼しい。酷暑で遠ざけていた本を引き寄せた、"Thoreau : WALDEN:"。

 あれっと思うほど涼しくなった。昨日も今日も、我が家の扇風機は羽根を休めている。
 机の上に積読のままになっていた、"Henry David Thoreau:WALDEN"を、手元に引き寄せた。
 この本は高1の時からボクの「座右の書」。皆んなボクの傍からいなくなった時、これから田舎で独り住まいをすると決心させたのは、誰でもない、この"WALDEN"である。
 岩波文庫には新旧の翻訳もあるが、英語の教師に薦められた原書をボロボロになるまで読んだ。今手元にあるのは、"A NORTON CRITICAL EDITION"のもの、これには"Civil Disobedience"も付録していて、権威に徹底抗戦する市民運動家の姿に大いに感銘したものである。
 ボクの傍らには、いつもアランとソーローがいる。
 いよいよ読書の頃になったか。夏の間、ボクに読み捨てられていた何冊かが、出番を待っている。
「長らくお待たせしました!!」。