後頭部を蜂に刺されて昨夜は禄に寝られず、今日は痛痒くてイライラ、でも山里に秋の気配して。

 此処に来て17年になるが、鉢に刺されたのは初めて。
 大屋根の庇の下に蜂の巣が3つもあり、この間「仕事で近くに来た」と言って、立ち寄った森林組合の若いもんが、
「蜂が随分飛ぶけど、近くに巣をしているじゃないですか」
「うん、庇の下に巣があるけど、刺されたことなんてないよ」
と言ったばかりである。あの若者はこの事態を予言していたのだろうか。
 淡路島にいた頃、社宅の草取をしていて手の甲を刺され、翌日ポンポンに腫れ上がったことがあったが、蜂に刺されたのはあれ以来のこと。あの時は「がーん」と頭に来たが、今回はそれほどでもなかったが暫くするとズキズキと痛み出した。
 あいつたちはボクが此処に来る前から棲んでいた謂わば先住者、ボクは彼らのテリトリーに侵入してきた新参者。「滅多なことに文句を言うまいぞ」。
 昨日今日と涼しい。秋の気配が濃厚で、夏の間ゲンナリしていたミシェールも元気を取り戻している。
 今日、ホロヴィッツ最晩年のライヴやスタジオ録音のCDをオーダーした。2,3日のうちに山家に届くが待ち遠しい。一緒にツェムリンスキーの「弦楽四重奏曲集」も、演奏はラサール・カルテット。初めて聴くものだが、どんな音が聴けるやら。