CDプレーヤの皿が出てきて、ホロヴィッツのピアノが聞こえて来た!

 山里の秋です。チルな秋です、物音一つしない静かな秋です。透き通るような秋空です。ボクの最も好きな季節が来ました。
 2週間ほど前から、どうやってもCDプレーヤの皿が出てこなくなって、レコードばかりを聴く毎日でしたが、今朝プレヤーのSWを入れて、「物は試し」と蓋を指先で軽く叩いてみると、出てこなかった皿が滑らかに出てくるじゃないですか。
 てっきり駄目になったと思ったので、録音機能がついたプレーヤをオーダーして今日届くことになっている朝に、何事もなかったように回復するなんて、どう言うことでしょうか。
 CDプレーヤとしては遥かにグレードの高いものなので、コレを再生専用にし、新しいものを録音専用にすれば、さしたる無駄でもないかと慰めてますね。
 聴くことが出来ずに包装されたままになっていた、ホロヴィッツ最晩年のスタジオ録音のCDを、漸く聴くことが出来た。

モーツアルト:ピアノ・ソナタK330」が流れて来ました。天衣無縫、天翔るモーツアルトを、そっとあやすようにホロヴィッツはピアノを弾きます。何故でしょう、ボクは涙を目に一杯ためて聴きました。メランコリックな秋のせいでしょうか。
 ホロヴィッツが1971年に録音した、ショパンのレコードがあります。CDの後で聴き比べてみます。またボクは涙を流すのでしょうか。