今日から師走。庭木も雪吊りして冬の装い。

 今日から世事には「師走」と言うが、我が家には特別のこともなく、単なる「12月」の入り。
 昨日、依頼していた庭木の雪吊りに人が来た。例年は一人だが、「枝を広げた木を束ねるには、助けが要るので家内を連れて来た」と、老夫妻がやって来た。年を尋ねると「僕は82で、家内は78です」だと。11月末とは思えない暖かい日で「こんな天気でよかったなぁ」と思ったが、78のボクより高齢の人に仕事をしてもらって申し訳ない気になる。
 10時過ぎ「これから2時間ばかり留守にしますが、よろしくお願いしておきます」と、12回目のスイミング教室へ出掛けた。良い日和のせいだろうか20人程の、もう若いとは言えない女性たちとプールの中で体操をしたり跳ねたり。脈拍も上がり心身共にリフレッシュする。帰宅した2時前には、雪吊りの大半は終わりかけていた。
 お年寄り夫婦の手際は決して「シャカシャカ」したものではないが、庭木を労わるようにして束ね、丁寧に緊縛していく。朝8時から始めて夕方4時には作業終了。キレイに後始末をして帰って行った。
 手足を伸ばしている木を、人間の感覚で格好が良いの悪いのと言って、あちこちを切り落として整形するなんてことはボクにはできない。だからデッキの前の柘植など「これが柘植かいな」と思う位みすぼらしい姿をしているが、雪吊りをすれば立派なナリに見える。

 山茶花もすっかり冬の装い。窮屈そうで可哀相だが、「春までの辛抱だよ」と呟きながらシャッターを押した。