10時過ぎから1時頃まで日が差して暖か。ガラス戸の側にロッキング・チェアを寄せて、『ヘッセ』を読む。

 「曇り時々雪」という予報に反して、今日も日が照って温暖。日向で『ヘッセ』を読んでウトウトする。
 岩波文庫本の縦横それぞれを1cm程大きくしたサイズの『Hesse;Hymn to Old Age』。邦訳されている『人は年を取ると共に若くなる』と、何編かの『詩』とを編集してドイツ語から英訳したものである。平明な現代英語で訳されている、ハンディな「お勧め」の本である。

 世に流布している訳本は、どれもこれも生硬な日本語で読みづらい。「原文」にと言うより、その「語源」に忠実でなければならないと考えるからでしょう。少し語学力のある方には、是非とも原文でお読みになることを奨めますね。
 霞がかかったような曖昧模糊とした文章が、くっきりとした姿で目の前に現れます。ボクのお勧めの本は、ドイツ語から英語に訳されたものですが、同じことが言えます。ドイツ語を英語にすることと、ドイツ語を日本語にすることとは、まるっきり違う動作なんですかね。
 ドイツ語はゲルマン語系で英語はアングロサクソン系、語源も違うはずが、横文字同志に共通した親和性のようなものがあるのかな。言語学が専攻でないボクには、そのわけ分かりません。