大震災から1年と1日が経った今日、春が来たと思っていたのに朝から雪が舞うのです。

 アレから1年と1日が過ぎた3月12日の朝、ここ2週間は見ることのなかった白いものが舞い落ちて来ますが、これこそ『鎮魂の雪』と申すべきでしょう。
 消えることのない悲しみの中で1年を過ごされ、これから命が尽きるまでこの悲しみを抱えて生きていかれる被災者のことを思えば、我が胸は引き裂かれるばかりです。
 神や仏は人間が抱く妄想に過ぎないと思うボクが祈ることはありません。人の魂は不滅で変わることはないと信じてますから、黙祷する時は「魂よ、安かれ」と語り掛けます。
 最愛のものを亡くした悲しみは消えることはありませんが、その魂は消えることなく、残されたものの心の中に何時までも生き続けています。
 アナタと亡くなられた方の魂との間に、何の仲保者も必要ありません。神も仏も要らない、そんなもの邪魔にしかならない。
 アナタの中で生き続ける方と、励まし合いながら生きて下さい。ボクは妻と別れて23年、そうして生きて来ました。これからもそうです。