「一雨毎に、なんとやら」、雨が秋を連れて来てくれるといいが。

 6時過ぎ朝歩きから帰って、勝手口でミシェールの足裏をバスタオルで拭いてやってると、パラパラと雨音が聞えてきた。
 「濡れずに帰って来ましたね。今日は何かいいことがありそうですね」、肢を交互に上げて足裏を拭かせているミシェールに話し掛ける。「うんにゃ、そうだべ」などとミシェールが相鎚を打てば、ボクは仰天して後ろにひっくり返るだろうに。
 モカマタリを淹れ、CDプレーヤの皿の上に「ショパン:バラード」を乗せて机の前に座れば、定刻の8時。温度計は25度を指している、
 オンライン・ニュースを見ると、ボクの人生に何の関係もなく影響もなかったオリンピックが、先程終わったそうな。これからは世界の有力紙のトップにオリンピックの記事を見ることはないだろう、やれやれ。