「『玉音』とは何で、『現人神』を何と読み、誰のことですか」と平成生まれに訊くなら、何人が答えられるでしょう。

 ボクが毎日欠かさず目を通す東京新聞の、今朝のコラム(オンライン)に見た。
 『「国民に敗戦を伝えたラジオ放送を何と言うか」と、昭和天皇が亡くなってから生まれた高校生100人に訊けば、「玉音放送」と答えられたのは8人だった』と。
 そうだろうなぁ。
 平成生まれの人間に「『現人神』を何と読み、誰のことか」と訊いて、何人が答えられるだろう。「それは『あらひとがみ』と言い、『天皇』のことである」と答えられるのは、8人とはいないだろう。
 天皇とは「人間の姿をした神」であり、神である天皇が発する声は「玉音」であると教え込まれた、昭和と言う時代に生まれ生きて来たボクは、「昭和は遠くなりにけり」などと嘯(うそぶ)いてはいられない心境だが、「昭和と言う時代を、どう語り継いでいったらいいのか」ボクは答えられない。
 ただ、「君たちの親が生きた昭和に何があったか、その歴史を学んで欲しい」と、言い残したい。