夢は持ち続ければ、必ずかなうものです(final)。

 ボクの人生に何の関係もない連休とやらが過ぎ去り、今日は朝から5月らしい快晴で暖かな日和に恵まれて、家の前の田圃では田植えが始まりました。
 
 
 ボクは小学6年から高校を卒業するまでの7年間、空襲の始まった横浜から母の里である福井市へ移り住んでいました。たった7年の短い間でしたが青春時代を過ごした福井が忘れられず、町村合併で福井市と住居標示が変わるまで福井県足羽郡美山町と言った杉林の中に、ログハウスを建てた経緯については、何度かブロブに書いたので此処では繰り返えしません。
 天井が2階まで吹き抜けている32畳大のリビング兼リスニング・ルームに、なけなしのサラリーから少しずつ貯めて買い揃えた音響装置を備え付けて、豊かなホールのような響きの中で音楽を聴きたいと言う、ボクが夢見た夢が実現しました。
 毎日、4,5時間はリスニングルームのベスト・ポジションで好きな室内楽を聴く、夢のような時間が通り過ぎて行きます。
 約7年間、冬の間は中米のグアテマラに在住し、春になったら帰国する暮らしは、「大腸癌の摘出手術後の養生のためには日本にいるのがいい」という医者の勧めに従い、グアテマラ暮らしを断念し、アンティグア市近郊に建てた夢の家を、断腸の思いで手放しました。
 自分で設計した家に住んで、食糧を買いに市場に出掛け、近所の先住民たちとブロークンなスペイン語でコミ二ケーションする生活は、アパートやホテル暮らしとは違って、異国の文化を肌に感じるものでした。
 グアテマラから学んだことはいろいろあります。繰り返して何がどうしてとは言いませんが、ボクの中でしっかり根付いてます。山里に独り住んでいても、「ボクは地球と言う広がりの中にいる、地球人の一人である」という思いは、消えてなくなることはないでしょう。7年の間、グアテマラと日本の間を行ったり来たりして身に着けた、このグローバルな感覚はボクの宝物です。
 夢は持ち続けましょう。大切に育んだ夢には、きっと大輪の花が咲きます。