雨のしょぼ降る中、宅急便が物を運んで来た。

 台風26号は房総沖を北上して、ここいらには風も吹かず、昨夜来の雨がショボショボと降り続くが穏やかなもの。朝の9時を回って雨が小止みになった頃、宅急便がインターネットでオーダーした物を運んで来た。「台風は何事もなくて良かったね」というと、「有難いことですね」と微笑んで帰って行った。
 「夢は繋いで繋いで、大事に育んでいけば必ずや適うもの」と言うボクのブログに共鳴した、ボクより大分若い人からコメントをいただいたので、メールを送ると返信が来た。
 関東から岡山の山奥に移り住み、ドビュッシーを聴きながら、着る人に牧神のような雰囲気を纏わせるウエディング・ドレスを制作したい、と夢見る青年(?)である。
 クリエイティヴな能力のないボクには羨ましい限りだが、確信を持って言えることは「行き止まり、挫折し、夢を失いかける時があっても、諦めて惨めたらしく生きるな。育んだ夢に育てられ、人は成長して行く」と。
 人から見ればバカバカしい夢であってもいい。貧乏していても夢を持つ人は、心豊かに生きてはいないか。「これぞ我が人生!」と言えまいか。