陳腐でチンケなボクの夢(2)

 昨日、少し大きめのステンドグラスのテーブル・ランプが届きました。これがボクの無駄買いの最後です。高さ76cm、シェードの直径52cmある、ビッグサイズのテーブル・ランプ。

 

 

 手元に置きたい物を買い揃え「これでボクは夢を追い求めることはない」と、憑き物が離れたようにすっきりする筈でしたが、夢は消え去らずボクの中に健在してます。夢は実現するまで、ボクを追いたて駆り立てます。ボクは夢と向き合うしかない。
 行ったことのないボヘミアの田舎に暮らし、見たことのないキリマンジャロを見に行き、若い頃から温め続けてきた芝居の脚本を書き上げ、80を過ぎ90になっても亡き妻に似た女性を探し求めましょう。
 外国に出かけるには、少し準備が必要でしょう。脚本を書く時間はプールを止めたことだし、タップリとある。ボクを温め慰めてくれる女性は、この世界の何処かにきっといます。
 もうボクは夢の代替えを求めたり、妥協したりはしません。夢の代替えになるだろうと買い漁った瓦礫の山に囲まれながら、これからは真っ直ぐ弛まず、夢に向かって歩き続けます。