辺り一面の緑が洗われた梅雨の晴れ間です。

 生きていて本当に良かったと思う、緑が洗われ清清しい梅雨の晴れ間です。気温はと見れば21度、半そでのポロシャツにハーフパンツでは、少しスウスウするくらいの快適な朝の8時です。
 コーヒーを淹れ、「モーツァルトピアノソナタ7番」を聴いてます。1962年8月8日、85才のヘッセはこの曲を聴いて床につき、その翌朝永い眠りについたと。

  The dear departed remain alive with us so long as we ourselves are alive.

 会ったこともないヘッセですが、ボクは彼が残してくれた言葉を読むことが出来ます。そしてその言葉はボクが生きている限り、ボクの中に生き続けるでしょう。
 僕と26年間一緒に暮らしてくれた、25年も前に逝ってしまった妻も、ボクが生きている限りボクの中に生きています。
 この快適な朝、ヘッセの言葉と最愛の妻と一緒にいます。マリヤ・ジョアン・ピリスの弾くモーツァルトを聴きながら、本当に生きていて良かったと思う至福のヒトトキです。