欧米でも墓碑銘を刻むことが少なくなったそうな。
リルケの詩に中に、スイスのラロンにあるリルケの墓標に刻まれた「墓碑銘」を見た。
Rose,oh reiner Widerspruch,Lust,
Niemandes Schlaf zu sein unter soviel
Lidern.
遥か忘却の彼方にあるドイツ語を叩き起こしながら、訳してみたが。
「バラよ、清らかなる矛盾、
多くの瞼の下で、誰の眠りでもないという
よろこびよ。」
日本には墓に死者を哀悼する銘を刻む習慣を余り見ないが、昨今の欧米でも墓碑銘を印すことが少なくなったそうで、故人を偲ぶ慣わしが過去のものになりつつあるのか。ちょっと寂しい気がする。
ボクの墓には、何と刻んでもらいましょうか。
残すものとて何もなく只ぐうたらに生きただけの男の墓に、刻む言葉などあろう筈がないじゃないか。止めとけ、バカ!